8月31日(水)
今朝の、段戸湖。 そんな中、メンバーが来る前にひと汗流します。 森林教室で子どもたちを案内していると、所々に草やスズタケがはびこり歩行を妨げる場所があります。 ここは、最終地点付近。道幅も狭くなっています。 作業後、すっきりとしました。 前回の作業で、本年度の生育調査が終了しました。 次なる、活動は・・・ 「みんなの森」は10m×10mを一つのパッチとし、263ヵ所のパッチがあります。モデルパッチ8ヵ所の調査が終わりましたので、それ以外の255パッチ全てを調査します。 その調査とは、各パッチ内の「太い子」(胸高直径)を探す作業です。 前回は、平成25年に行いました。3年ぶりの調査です。 これまた、地味で根気のいる作業。あわてず、慎重に行います。 前回終了した、生育調査。生長ナンバーワンが、決定しました。 この調査には、管理目標を定めています。 その一部をご紹介します。 長期目標 ・自然林の極相を人工的に実現し、100~200年の短期間で安定した森林を造る。 ・「きららの森」原生林をモデルにすることにより、原生林的植生を持った森林の面積拡大を実現する。 ・原生林のバッファーゾーン的役割を果たせる森林にする。 短期目標 ・極相林の樹種構成を持った広葉樹林を造成する。 ・豊川(とよがわ)の水源地としての位置を明確に打ち出し、広く流域市民に知ってもらう。 モデルパッチで調査している樹種数は、60種類くらいです。 平均樹高は5mを超え、いずれのパッチも林冠はほぼ閉鎖された状態になっており、下層の草本類の減少が見られます。 また、樹木間の競争が激しくなり、枯死する個体。シカ等による食害もフィールド全体で見受けられます。 各モデルパッチの中で、一番背の高い樹。 北-A-7 カスミザクラ 7.8m 北-C-10 エゴノキ 7.8m 東-B-21 イヌシデ 9.7m 東-A-10 エゴノキ 6.5m 東-D-4 エゴノキ 7.2m 東-E-3 アカシデ 8.5m 南-B-11 エゴノキ 9.0m 西-D-2 アカシデ 9.1m この結果、今年の総合チャンピオンは東-B-21、「イヌシデ」君。 樹高9.7m、胸高直径12.8cmに決まりました。 今回の調査も、貴重な資料の1ページになる事と思います。 皆さん、本当にお疲れ様でした。 (第426話 完) by 渓
by honokuni1997
| 2016-09-01 08:05
| 穂の国みんなの森(段戸)
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